2015年10月14日水曜日

クルーザー

 ●5人の登場人物を共感できる順に並べよ
 
 突然の嵐に見舞われたクルーザーが2艇、無人島に流れ着いた。1艇には若くて
 綺麗な女性とフィアンセの男性、もう1艇にはヨットマンと老人が乗っていた。日が
 暮れて嵐は少し収まってきたが、フィアンセの男性が高熱にうなされて意識不明に
 なってしまう。若い女性は一所懸命に看病したが、容体は一向に良くならない。
 夜はどんどん深まっていく。
 
 彼を助ける為には、医者のいる島まで連れていくしかない。しかし、女性はクルー
 ザーの操縦ができない。そこで彼女はヨットマンに助けを求めに行く。するとヨット
 マンは、「この島から医者のいる島まで2時間はかかる。それに夜の航海はとても
 危険で命懸けだ。」と暫く考えていたが「貴女をいま抱かせてくれたらクルーザーを
 出しましょう。」と言ってきた。
 
 思いもよらない言葉に困った女性は、どうしたらいいかを老人に相談した。老人は、
 「いまの貴女にとって何がいいのか何が悪いのか、私には答えられない。自分の
 心に聞いて自分で決めるのがよいだろう。」と返事をした。
 
 彼女は悩み苦しんだが、彼を助けるためにヨットマンの言う通りにした。
 
 夜明けにヨットマンの操縦するクルーザーは、無事に医者のいる島に到着した。
 三日三晩男性は生死を彷徨ったが、医者の懸命な看護により、やっと目を覚ました。
 若い女性はようやくほっとして彼を抱きしめた。彼女は真実を話すかとっても迷ったが、
 悩んだ末に正直にすべてを打ち明けた。
 
 しかし、それを聞いたフィアンセは怒り狂い「なんてことするんだ!オマエの顔なんか
 もう見たくない!出て行け!」と彼女を部屋から追い出した。
 
 悲しみに暮れた女性は 浜辺に座って波を見つめていた。そこに医者がやってきて
 彼女に声をかけた。彼女が事情を話すと、「ボクにはキミの気持ちが良く分かるよ。
 私が彼と話してみようじゃないか。彼も病気が治ればきっと理解してくれるはずだよ。
 それまで暫くの間、私が貴女の世話をしてあげよう。」と言いながら、彼女の肩に
 手をかけた

 ※これは心理テストではなく正解もない
 
 出典:「人間関係づくりトレーニング」

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